11/04/24 AD-02 COWHIDE DOUBLE RIDERS JACKET Turquoise Blue

今日は先日のブログで告知した、GWに発売するADDICT CLOTHES NEW VINTAGEの紹介です。
2種類発売されますが、まずは既に発売中の雑誌HUGEにも掲載されているこちらから。

ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE AD-02 COWHIDE DOUBLE RIDERS JACKET
TURQUOISE  BLUE  Size 34,36,38,40 

このブログを読んでいるヴィンテージファンならご存知だと思いますが、
先日のブルー同様、ヴィンテージでは熱狂的なファンが数多く存在するカラーです。
一見とてつもなく派手なカラーですが、
ハードなレザーライダースとは一見そぐわないと思うこのカラーとのバランスが絶妙な1着です。

今までヴィンテージのこのカラーを数十着仕入れてきましたが、
他のカラー同様細かい革の違いや色味の違いがあります。
着込まれて汚れたジャケットには独特の雰囲気があり、
試着程度にしか着られていないきれいなジャケットでも、
30年以上前になめされ染色された革は微妙にですが自然に経年変化をしています。
それは当時のなめしや染色の仕方であったからここまでの経年変化をしているわけで、
現代の方法では30年経とうが50年経とうが、
ヴィンテージのようにならないことを染色業者さんに出入りするにつれわかってきました。
今後どれだけ私がジャケット製作に没頭してもOLD VINTAGEが経過してきた時間だけは作ることができません。
ヴィンテージがいつまでも色褪せない理由はそこにあると思います。

本来ADDICT CLOTHES NEW VINTAGEではヴィンテージの完全レプリカを作る気は全くありません。
いつも言っていますが私はヴィンテージの専門家です。
そのヴィンテージの良いところを全て残した上で更に良いと思えるものを作っています。
本来省略するような部分に拘って作っているのはその為です。
今まで作った物は革を当時の物と全く同じように合わせるのではなく、
ヴィンテージの雰囲気を壊さずに更に良い手触りや質感、着心地を求めた結果展開しているのが、
過去に発売したシープとホースの2種類のレザージャケットです。

そして今回ターコイズブルーを作りにあたって色々考え試しましたが、
私自身もターコイズブルーには思い入れがあります。
まずはどれだけヴィンテージに近い物が作れるかチャレンジしたいという思いもあり、
直球勝負でオリジナル同様のカウハイドを使うことにしました。
ヴィンテージのターコイズブルーを持っている人だとわかると思いますが、
ヴィンテージターコイズブルーのほとんどがハリのあるカウハイドが使われています。
軽さや着易さを優先して現在展開中のシープスキンを使うことも考えましたが、
同じ色味をだすにしても原皮が違えばそれも変わり、
着用後の雰囲気、シワの入り方シボの出方は大きく変わってきます。
個人的な思い入れもあり、敢えてヴィンテージと同じターコイズブルーを作る気で作成しました。

上でも説明しましたが、どうしても派手なカラーなので馴染みが悪いのは事実です。
今なめして色を付けた革は発色も良く、わざとムラをつけても中々良い感じにはなりません。
そこで私がヴィンテージの派手なカラーで最も好きな薄汚れた雰囲気を再現してみました。


派手なターコイズブルーを自然な経年変化で汚れたような落ち着いたトーンにして、
所々擦れた傷を作りヴィンテージ特有のヤレ感を出しました。
1番上画像でもわかると思いますが、遠目に見ると擦り傷などは目立たず、
自然に派手なカラーを着ることができるようにした、ほんの味付け程度の加工です。
大げさで不自然な加工が苦手な私でも満足できる仕上がりです。

連休初日の29日金曜日から発売になります。
他のジャケットもターコイズブルーで発売しないか気になる方もいると思いますが、
今年はこれ以外に作るつもりはありませんので、
HUGEやこのブログの画像を見てテンション上がった方はぜひGW期間中にご来店いただければと思います。

もう1種類の新型については、明日か明後日紹介したいと思います。

ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE  
石嶋 聡