16/01/07 TO CALIFORNIA

先月1着のジャケットをカリフォルニアに送りました。
メールでアメリカからオーダーしてくれたお客さん用に作った、このAD-02のBLACKカラーです。

R0910984

東京の直営店には海外からお客さんが来ることは度々ありますし、
海外からメールでの問い合わせを頂くこともあるのですが、
この時のメールは、どうしてもこのジャケットが欲しいんだ! というメールでも熱さが伝わる内容だったので、
なぜうちのことを知っていて、そこまで強くジャケットを欲しいと思ったのか聞いてみたところ、
とても興味深い返事が返ってきました。

まずこのお客さんの友人が日本からインターネットを通じて、
初期の頃に作ったジャケットを日本からアメリカへと海外通販したそうです。
それはかなりハードに着用されていてダメージと言うような箇所もいくつかあったようですが、
逆にその分とても良いエイジングをしていたそうです。
そして彼はその友人が着ているジャケットを見てとても気に入り、
友人からブランド名を聞いてうちのウェブサイトに辿り着きました。
英語でのやり取りだったので日本人との会話に比べれば理解度は低くかったかもしれませんが、
彼のメールでの言葉では、

カリフォルニアにはこんな良いエイジングをするジャケットはないし、全てにおいてクラフトマンシップを感じる、
早くカリフォルニアでこのジャケットを着たい、周りの人達が羨ましがるのが目に見える!

等々、日本でも中々貰わないような熱い長文メッセージをいただきました。

ウェブサイトのABOUT USページや過去のブログでも話したかもしれませんが、
私達のNEW VINTAGEというブランドコンセプトにはいくつかの想いがあります。
その中の一つに、ヴィンテージとはある意味過去に手放された物、
その中の一握りの物が時代を経てヴィンテージとなります。
私達の製品も最初の所有者の元を離れてもまた次に別の誰かに愛用されるような物を作りたい、
そんな想いが込められています。

もちろんどこで誰に買ってもらっても嬉しいのですが、着古したジャケットをアメリカで買ってくれて、
それを見た現地の人がうちにもオーダーしてくれるという、まさにコンセプト通りのとても嬉しく励みになる出来事でした。

ちょうど似たような内容の話のブログを以前途中まで書いてそのままにしていたことに気が付きましたので、
次回それを書き上げようと思います。

ADDICT CLOTHES
石嶋 聡