10/09/08 帰国しました

疲労と時差ボケで疲れ切っていますが、無事帰国しました。
仕入れの方は量より質を重視しましたので、手頃な価格のものはあまりありませんが、内容は粒揃いです。
明日から営業開始しますが、手荷物分も値付けや検品の為、
店頭に出せるのは金曜日か土曜日になると思います。
個別にご注文を頂いているお客様には、条件に合ったものがある場合はこちらから順次ご連絡させて頂きます。
お聞きした時から時間が経っている場合は忘れている可能性もありますので、
お手数ですが再度ご連絡お願いします。
もちろん現在お探しのジャケットがある方でもお気軽にお問い合わせください。
いろんな仕事が溜まりに溜まっているので、お返事が遅れるかもしれませんが必ずお返事します。

上で今回手頃なものはないと言いましたが、正直な所それは今後も難しいかと思います。
今までルイスやハイウェイマン以外の5~10万円以下のジャケットでもできるだけ厳選して、
質の良いジャケットを仕入れていました。
たださすがにヴィンテージは限りある資源、いつまでもクオリティーの維持を保つことは難しいです。
高いお金を出せばルイスである程度揃えることはできますが、
もはや質、コンディションの良いルイスは一般的には高根の花だと思います。
ノーブランドでも質にはそれほど拘らず小さいサイズを揃えれば、
値段が安ければある程度売れると思いますが、そんなことは私のしたいことではありません。
生活や店の維持の為には少しでも多く売ることは必要ですが、
金儲けしか感じられない商品や店ほどつまらない物はありません。

話がさかのぼりますが、私が店を始めたのは、自分の欲しい物をとにかく揃えてみたいという気持ちからでした。
最初から商品はヴィンテージライダースが100着程、ヘルメットが少々という、
何のマーケティングも季節感もない店でした。これは今も変わっていません。
ただ自分が好きなものだけを異常なほど集めた自己中な店ですが、
逆に言うと販売している自分が欲しくないものを誰が欲しいと思うのでしょうか?
元々自分の欲しくないものは店に置くこと自体嫌なので、売れそうでもただ安いとか、
サイズが良いですよ、しか説明できないジャケットは売りたくありませし、
私にそれが求められているとも思えません。
当店はすごく狭い分野の小さな店ですが、扱っているUKヴィンテージジャケットの品揃え、
クオリティーや知識、経験では、どこにも負けません。
そして他の誰よりもジャケットについて熱い思いを持っていることが多くのお客様に理解していただけた結果、
極度の自己中な品揃えではありますが、ここまで来れたのだと思います。

数年前からこのようなことは常日頃感じていましたので、その間何もしていなかったわけではありません。
2年ほど前から構想していたことが、ようやく形になりつつあります。
予定よりどんどん遅れていますが、商品としてはもちろん、自分でも着たいものなので妥協はできません。
正式なお披露目は年が明けてからだと思いますが、
いろんな意味で現在よりもより多くから選択できるようになると思います。
これで今まで通り自分で厳選した一級のヴィンテージと、
自分のアイデンティティーが詰まったプロダクトが揃うことになります。
これが正式にスタートすれば、自分の理想として描いていた店により近づくかもしれません。
この件に関してはもっと具体的になり次第、改めて正式にこちらで案内させていただきます。

帰国直後でいつも以上に乱文長文での説明になりましたが、これでもまだまだ書き足りません。
世界で一番UKライダースが好きな男が書いているので大目に見てやってください。

まずは限りある資源である、一級のヴィンテージを揃えて明日から営業を再開します。

ADDICT CLOTHES 
石嶋 聡