13/03/21 MY COLLECTION 1 SHEEPSIKIN 60’s CENTER ZIP JACKET

今日は新しくMY COLLECTIONについて書こうと思います。
MY COLLECTIONでは不定期に私の純粋な私物から、
NEW VINTAGEで物作りのインスピレーションになっているものなどを紹介しようと思います。

初回は先月のCLUTCH MAGAZINEにも掲載したこちら。

R0011312

60年代のセンタージップジャケットです。
AVIAKIT LABELが付くジャケットですが、襟裏、腰裏の合皮、ダブルステッチのヨーク、
AEROジッパー等、明らかに同時期のMASCOT製センタージップジャケットと酷似しています。
MASCOTがLEWIS LEATHERSのジャケットを製造していたかどうか? 
という質問ははっきりとした資料が無いので断言できませんが、
このジャケットが同時期のMASCOTとは少し違ったシープスキンを使っている点や
微妙に違うディティールを持つことから、安易にラベルを付け替えたジャケットではないと判断できます。

今ではインターネットが発達し物の売買から情報発信までPC1つでできるようになりましたが、
このジャケットを買った当時は現在に比べ、限られた情報を元に足で探すのが常でした。
ロンドン郊外の日本で言うリサイクルショップの倉庫で見つけたのですが、
それなりに価値をわかっている人の倉庫だったので、
当時からすると高価でその頃の私には簡単に買える値段ではありませんでした。
その後どうしても気になり、半年後に売れているかどうかもわからないまま再びその場所を訪れました。
実は当時その場所にはほとんどレザージャケット目的の人は訪れなかったようで、私が買うことが出来たのです。

今では自身のプロダクトNEW VINTAGEを着る機会が多いのでほとんど出番はないのですが、
ジャストサイズ、味わい深いシープスキンのシワ、珍しいディティールや歴史背景を持つだけではなく、
特別なエピソードを持つ、何かの縁を感じるジャケットです。

ADDICT CLOTHES 
石嶋 聡