14/10/29 AD-18 HORSEHIDE BRITISH GREASER COAT
今日は今週土曜日に発売する新型レザーコートのご紹介です。
AD-18 HORSEHIDE BRITISH GREASER COAT
COLOR BLACK SIZE 36,38,40
革は今年約2年ぶりに発売して好評なオリジナルホースハイドを使用しています。
厚みがありそれなりに重さもありますが、
適度なコシと柔らかさが良い感じに同居していて、着用するにつれどんどん迫力が増していくのが特徴です。
デザインは60年代のロッカーズムーブメント時にイギリスで流行したモーターサイクルコートです。
AD-15や先日発売したAD-WX-03のようなボタンスタイルのクラシカルなモーターサイクルコートと違い、
フロントジップ&ジッパーポケットという、通常レザーコートには使用しない珍しいディティールの組み合わせです。
当時色々なブランドが作っていたこの手のデザインですが、
人気があった期間が短い為か、ヴィンテージでは良いモノに出会うことは多くはありません。
それまでボタンスタイルだったコートにジッパーが付けられたのは、
50年代以降ジッパーが安価になったのはもちろん、
バイクデザインがそれまでのクラシックなスタイルからよりスポーティーなデザインに変化していくのに合わせ、
ボタンよりもイージーに扱えて見た目もスポーティーなジップタイプに移行したからでしょう。
そして70年代も終わりになるとデザインの変化は加速し、パデッドジャケットが主流になっていきます。
この頃には50~60年代スタイルの古臭いライダースはほとんど売れなくなり、
ボタンスタイルのジャケットやコートも見かけなくなります。
今回、ウエストポケットはボールジップを使用していますが、胸ポケットにはスクエアな引手を使用しています。
コートにボールジップを多用すると子供っぽくなるのでこの仕様にしましたが、
この仕様は実際50年代~60年代のジャケットでも見られます
身頃裏地には先日のAD-WX-03同様オリジナルの玉虫キルティングを使用しています。
ウエストには取り外し可能なベルトが付属します。
このベルトには昨年もいくつかの製品に付けた、UKヴィンテージ同様に作成した革巻きバックル&金具が付きます。
ウエストでベルトを締めるとクラシカルに、外せば少しカジュアルに着れます。
着丈が長めなのでフロントはダブルジップ仕様です。
タイトなサイズ感で着ればロングジャケットとして、少しルーズに着れば防寒用のコートとして使えます。
いわばイギリス流カーコートです。
武骨でありながら洗練された良いコートに仕上がりました。ぜひ試してみてください。
ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE
石嶋 聡