DARK BLUE BRONX
今日はありそうでなかなか無い、ヴィンテージルイスレザーブロンクスの ダークブルーを2着ご紹介します。
Lewis Leathers AVIAKIT 70’s TWIN TRACK BRONX Dark Blue 38 SOLD
Lewis Leathers AVIAKIT 70’s BRONX Dark Blue 38 SOLD
以下以前34インチをご紹介した際のコピーですが、ブロンクスについて簡単に説明しています。
元々ルイスレザーの代表的モデルでありながら、
アメリカ的なディティールのエポレットやウエストベルト、アクションプリーツを持つ為か、
現在ではその後に発売されたライトニングやサイクロンに隠れた存在になっているジャケットです。
しかし、現在ヴィンテージブロンクスの人気がライトニングやサイクロンに比べ劣る1番の理由は、
一般的な日本人がジャストサイズで着用できるサイズが無いことだと思います。
好みはあると思いますが、UK,USどちらのディティールも持つこのデザインは、
ライトニングやサイクロンには出せない独特の雰囲気があります。
日本人サイズが無い理由ですが、ブロンクスは1956年に発売されてから60年代に多く販売され、
コルセアを初めとする襟付きシングルジャケットと共に60年代を象徴するジャケットになりました。
しかしこの頃は当時の写真を見てもわかるのですが、
今と比べてもややゆったりとしたサイズ感でレザージャケットを着ています。
イギリスでは40インチ前後が最も多いサイズなので、必然的に40インチや42インチが多くなるわけです。
70年代に入ってからはバイクのスタイルも60年代と変わり、
パッドジャケットが出揃った頃にはタイトなシルエットが好まれるようになっていきましたが、
その頃にはブロンクスや襟付きシングルは古臭いデザインになっており、
60年代に比べあまり売れていなかったようです。
こうした理由からヴィンテージジャケットではブロンクスや襟付きシングルの小さいサイズがないのです。
ましてや黒以外のカラー物になるとさらに無いというのは言うまでもないと思います。
それは襟付きシングルやブロンクスは60年代の象徴的なデザインで、
この時代はレザージャケット=黒というのが常識でした。
その為発売開始が比較的新しいパッドジャケットに比べ、カラフルなジャケットが受け入れられなかったようです。
今回の2着ですが、同時期の同じダークブルーでも色味が若干ことなります。
ブロンクスが少し深みのある濃いダークブルー、ツイントラックはそれよりも青の強いダークブルーになります。
このサイズのダークブルーのブロンクスをご紹介できる機会は多くはありませんが、
今回は奇跡的に2着ともミントコンディションです。
驚くほど安くはありませんが、ブログで紹介するジャケットの中では手頃な価格にしてありますので、
興味のある方は直接価格やサイズなどの詳細をお問い合わせ下さい。
ADDICT CLOTHES
石嶋 聡